内容証明郵便とは、名称のとおり内容を証明してくれるお手紙のことです。普通郵便では、相手に確実に手紙が届いたかどうかわかりませんが、内容証明郵便とすると、いつ誰にどんな内容で、相手がいつ受け取ったかを郵便局で証明してくれます。特別な法的拘束力があるわけではなく、受取ったからといって何かしなけらばならないということはありません。

①何かを請求したい時

　例えば

　　・金銭の返還請求

　　・慰謝料の請求

②法的効力を形成したい時

　例えば

　　・クーリングオフなどの契約解除

　　・債権の時効停止、中断の主張

などに有効です。言った言わないの水掛け論を防ぐための強力な証拠となります。

　内容証明郵便は、高い証拠能力があるため、様々な事実や法律関係を明確にする場合に効果を発揮します。

　また、日常的に受取る普通郵便とは違い、非日常的な手紙がくると大抵の人はドキッとするものです。このような心理的な効果が相手を動かす要因になる可能性もあります。更に、行政書士や弁護士が職印を押すことで、よりプレッシャーを与える効果もあります。

　ただし、送付することで相手の神経を逆撫ですることになってしまい、まとまるものもまとまらなくなったり、人間関係を崩壊させてしまう可能性もないとは言えません。現在の状況、タイミング、文面をよく考慮した上で利用する必要があります。

　１枚に書ける字数に制限があります。

　　　横書きの場合：１行26字以内で20行以内あるいは１行13字以内で40行以内

　　　縦書きの場合：１行20字以内で26行以内

となっています。１枚で書ききれない場合は複数枚にします。

※電子内容証明郵便の場合は、制限が緩和されています。

・内容証明本文・・・420円、2枚目以降は250円

・通常郵便料金・・・定型25gまで80円、定型50gまで90円

・書留料金・・・420円

・配達証明料金・・・300円